はじめに
JR京浜東北線やJR埼京線などの鉄道網により都心へのアクセスがよく、居住者の多いさいたま市ですが、東京ーさいたまという縦のラインが強調されがちなため、さいたま市内の横の移動が意識されることがあまりありません。
しかし、レジャー施設や公園、飲食店がたくさんあるさいたま市内をバスや自転車を駆使して移動し楽しみ尽くす視点があってもいいと思います。東京を経由せず、実は多様な魅力が内在するさいたまの価値を、生活者の視点で掘り起こす。それが、サーキュレーションさいたまの目標です。
どんな地域にも、テレビや新聞ではなかなか取り上げられない、ささやかな「地域らしさ」があると思います。しかしそれはマスメディア的、あるいは東京的な均一な視点によって覆い隠されてしまいます。そして地域に暮らす人こそが、そうした視点を内面化してしまいがちです。
だからこそ、さいたまの多様な魅力を、さいたまに暮らす人の視点で発信する事業やメディア、プロジェクトを生み出すことがいま、大切だと考えています。ぜひとも本ワークショップに参加して、未来のさいたまを一緒につくっていきましょう。
影山裕樹
こんな人にオススメ
- 1.
編集者、グラフィックデザイナー、UI/UXデザイナー、ライターなどクリエイティブ職に従事したり関心のある人。
- 2.
不動産業、建築事務所、NPOなどに所属し、まちづくりや空間づくりに日々関わっている人、または学んでいる人。
- 3.
プランナー、マネージャーなど、普段からプロジェクトの管理や事業計画の策定に携わっている人。
3つのテーマ
ワークショップ参加者は、以下のテーマごとにチームに分かれ、さいたま市内の様々なフィールドを舞台に”地域らしさ”に裏付けられた斬新で持続可能な事業やプロジェクトを構想、発表します。
- A
モビリティ
東京中心部と縦につながるJR京浜東北線やJR埼京線などの鉄道網だけでなく、さいたま市内を新交通システムやバス、自転車を駆使して回遊する、これまでになかったモビリティの活用法を考えます。 また、さいたま市内に暮らす市民に向けて、そうした新しい地域内循環のルートを可視化する新しいメディアやツアーを提案することができるのも、「モビリティ」チームの特徴です。
- B
公共空間の活用
浦和駅、大宮駅などターミナル駅周辺で再開発が進む一方、少し離れるとのどかな田園風景が広がるさいたま市。都市の街路をユニークな方法で活用し賑わいを生み出したり、郊外の空き物件をリノベーションして新たな地域住人の拠点にしたり。「公共空間の活用」チームは構造物・非構造物=路上に関係なく公共的な空間のあり方をアップデートするような事業プランを考えていきます。
- C
ソーシャル・ インクルージョン
福祉をキーワードに、さいたまの地域性を活かしたユニークな事業や、高齢者と子供たちの交流を促すワークショップなど「ソフト」の提案、作業所とコラボレーションし新しい”さいたま土産”の開発などのアイデアが「ソーシャル・インクルージョン」チームから生まれるのを期待しています。「公共空間の活用」「モビリティ」チームと連携した事業やプロジェクトの提案も可能です。
参加者特典
- 1.
各チームごとに、それぞれの分野で活躍するゲストやプロジェクト・パートナーのアドバイスを受けることができます。
- 2.
WS終了後もプロジェクト・パートナーや運営メンバーで各チームの事業プランのバックアップを行います。